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検品のやり方は要件定義でどう決める?全量検品と代表検品の考え方

2023.10.31

詳細設計

検品はエンドユーザーに対し、きれいな商品を注文通りに届けるための役割があります。そしてピッキングに関わる工程の自動化設備に関しては、要件定義で必ず決定する要件のひとつです。

検品を入念に行えば、出荷ミスや不良品によるクレーム、在庫差異を避けられるでしょう。しかし、効率面を考慮すれば、大きく時間をかけすぎるのも問題です。

本記事では検品のやり方を決定する際の考え方と、自動化設備の要件定義では検品についてどのように要望するかを解説します。要件決めのワンステップとして、参考にしてみてください。

目次

  1. 検品のやり方2種類
    1. 全量検品の特徴
    2. 代表検品(抜き取り検品)の特徴
  2. 検品の方法を決定するQCDの3要素
    1. Quality(品質)を優先する場合
    2. Cost(コスト)を優先する場合
    3. Delivery(納期)を優先する場合
  3. 自動化設備の「検品」に関する要件定義
  4. 検品には状況に応じた柔軟な対応を!

検品のやり方2種類

検品は、タイミング別に「入荷検品」と「出荷検品」に分けられるほか、やり方で分ける考え方もあります。次の2つです。

・全量検品
・代表検品(抜き取り検品)

自動化設備を導入する際の要件定義では、検品のやり方も決めていく必要があります。まずは、全量検品と代表検品の特徴についておさらいしましょう。

全量検品の特徴

全量検品は、全ての商品を検品する方法です。明らかに同じ商品の場合にも、全ての商品コードや数量、状態を確認します。

100個の商品が入荷した場合には、100個全量をハンディターミナルで1個ずつスキャン。入荷データと照合してから商品を棚へ格納します。全ての商品をスキャンするまで、次の操作画面に進めません。

全量検品は品質を担保できますが、生産性が低い方法です。労力とかかる時間に伴う人件費が発生します。状況によってはリードタイムを長く確保する必要もあるでしょう。

代表検品(抜き取り検品)の特徴

代表検品は、対象商品の同一ロットや同一SKUからいくつかの商品を抜き取って検品する方法です。抜き取った商品の商品コードや状態が合格レベルの場合、同一のまとまりである商品は全て合格とみなします。

たとえば100個同一ロットの商品が入荷した場合、その内数個の商品を任意で抜き取って、バーコードスキャンや外装検品を行います。決められた数をスキャンすれば、残りの商品の検品は免除になり、次の操作画面に進みます。

全量検品と比較して代表検品は生産性が高い検品方法です。ただし検品していない商品の品質は担保されません。数量も目視による検品で計上するため、差異も発生する可能性があります。

検品の方法を決定するQCDの3要素

検品の方法を決定するために、QCDの3要素を捉えることが肝要です。

QCDとは、Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)の頭文字を取った言葉で、おもに製造業界やIT業界で使われる考え方です。QCDの3要素はトレードオフの関係にあり、全てを同時に向上させるのは困難といわれています。優先する要素を決定して、最適化する必要があります。検品のやり方を定める際に活用しましょう。

Quality(品質)を優先する場合

品質は最も優先すべき要素です。品質が悪ければサービスや商品として、顧客に選択してもらえません。また納期の順守やリードタイムの短さも含めてサービスの質として捉える考え方もあります。そのため品質の向上に伴い、原価や人件費などのコストは上昇する傾向にあります。

Cost(コスト)を優先する場合

顧客の予算が限られている場合に、コストを優先するケースもあるでしょう。一方でコストの削減を優先するために、作業に早さを求めたり、原価率を下げたりすることによって、品質が低下する恐れがあります。人件費や設備投資にもコストがかけられないため、リードタイムが長くなる可能性もあるでしょう。

Delivery(納期)を優先する場合

納期を優先すれば、コストの上昇は避けられません。顧客の急な要望に応えるためには、人件費や輸送費が通常より高額になる場合もあります。他方、コストをかけずにリードタイムを短縮すれば、品質が低下するリスクもあるでしょう。

なお、自動化したピッキング工程でもピックミスは起こりえます。以下の記事も参考にしてみてはいかがでしょうか。

自動化したピッキング工程でピックミスしたらどうしたらいい?

2023.04.19

自動化設備の「検品」に関する要件定義

では、最後に自動化設備の「検品」に関する要件定義について考えてみましょう。

要件定義で検品について検討する際は、前提となる検品方法を定めます。「全量検品モード」「代表検品モード」の両方を搭載するか、いずれかを選択することになるでしょう。この決定により、システムや画面の仕様を決めていきます。

結論としては「全量検品モード」と「代表検品モード」の両モードの搭載を推奨しています。

検品に求める精度は、企業のポリシーによってさまざまです。また商材によって、「医薬品は全量検品」「部材は代表検品」のように判断が変わる場合もあるでしょう。

一方で同じ顧客・同じ商材においても、スループットを上げて生産性を高めたい時期とシビアに品質と向き合いたい時期があるはずです。たとえばクレームや在庫差異が多発してしまい、一時的に検品を強化したいなどの理由が考えられます。 

こうした場合に備えて柔軟に対応できるように、両モードを搭載し、状況によって切り替えられるようにしておくと便利です。

検品には状況に応じた柔軟な対応を!

検品には、全量検品と代表検品の2種類があります。品質とコスト、納期の兼ね合いを考慮しながら、どちらのやり方で検品するかを決定しましょう。

検品を自動化するソリューションも少しずつ進化しています。固定カメラやRFIDをはじめ、少しずつ人の手を介さない全自動の仕組みが整備されつつあります。

しかし多品種を外装検品できるような精度の高い自動化設備は、まだ普及しているとはいいがたい現状です。GTP(Goods To Person)でピッカーに商品を運び、ピッカーがハンディターミナルを使って検品する方法が一般的といえるでしょう。(2023年現在)

<関連記事>

【2023年】物流自動化ロボットの種類と導入メリット紹介

2023.03.06

ハンディターミナルで全ての商品をスキャンするとなれば、それなりの時間と労力が必要です。品質が最重視するべき項目ではありますが、状況に応じて柔軟な対応ができるように備えておくとよいです。自動化設備の要件定義を進める際は、全量検品と代表検品の両モードを切り替えて利用できるように要望を伝えると、便利に活用できるはずです。

要件定義が終われば、いよいよ契約です。契約時に気をつけるポイントもチェックしておきましょう!

マテハンメーカーとの契約時に気をつけるポイント

2023.01.24
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