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自動化設備は停電発生時どうなる?注意点と対処法、大規模災害への備え

2023.08.31

トラブル対応

物流センターにおける自動化設備の導入は、人手不足への対策として期待が寄せられている反面、人力の物流にはないリスクもはらんでいます。
不安な要素のひとつとして「停電」が挙げられるのではないでしょうか。

落雷・災害による大規模停電だけでなく、一瞬の停電や電線に作られた鳥の巣が原因の停電など、発生しうる事象として想定しておく必要があります。

本記事では停電時に自動化設備を復旧させた経験から、停電時の状況、復旧の手順を解説したうえで、大規模災害への備えについて考察します。
導入や運用の参考にご覧ください。

目次

  1. 停電発生時、自動化設備の状況と注意点
    1. WCS上で「作業中」のステータスをリセット
    2. 作業工程の川下から自動化設備を復旧
  2. 停電時、自動化設備復旧への手順
  3. 自動化設備導入に際する大規模災害への備え
    1. 非常用電源の確保する
    2. 緊急支援物資は自動化設備エリアで保管しない
    3. 分散拠点でBCP対策を行う
  4. 停電に備えて自動化設備の対処法を知り、心構えをしよう!

停電発生時、自動化設備の状況と注意点

停電が発生した場合、一瞬の停電であろうと物流センター内の自動化設備はすべてエラーになります。まずはエラーを解除し、自動化設備を復旧する必要がありますが、停止した状態からスイッチを押しただけでは、通常の運用に戻せません。
次の2点に注意しましょう。

WCS上で「作業中」のステータスをリセット

停電時、WCSおよび自動化設備はWMS(倉庫管理システム)から指示を受けた状態で停止してしまいます。復旧時には、モノとデータを合わせるために作業指示を一旦リセットしなければなりません。

例えばソーター(仕分けの自動化設備)が停電で停止すると、コンベヤ上に仕分け前の商品が滞留します。この場合、WCS上で当該商品のデータを「作業中」から「未作業」に戻すと同時に、商品をリジェクト(※)のシュートに流す必要があります。
復旧後は改めて当該商品をソーターに投入し、WCSへ指示をし直すことで正常に復旧できます。
※通常時、読み取り不良などの商品を一旦退避させるシュート

作業工程の川下から自動化設備を復旧

大型物流センターでは、数種類の自動化設備を導入しているかもしれません。その場合、作業工程の川下から復旧を始めましょう。

通常時、自動倉庫で商品を保管し、AGVで搬送後、ソーターで仕分けをしているケースでは、ソーター→AGV→自動倉庫の順に復旧します。

工程の川上から復旧してしまうと、川下の準備が整わないうちに商品が流れてきてしまうからです。効率よく復旧しましょう。

停電時、自動化設備復旧への手順

では次に具体的な行動に落とし込んで対処法を紹介します。
手順を間違えないよう、確認しておきましょう。

1.停電発生、自動化設備が停止
2.現場スタッフがメーカーに状況を電話で連絡
3.メーカーはWCS上で「作業中」のデータを解除
4.現場スタッフはメーカーから指示を受けながら自動化設備を再起動
5.再度WCSへデータを送信、停電前の状態から作業開始

WCS上のデータをリセットする作業は、メーカーのシステム管理者に権限があるため、支援要請を必要とするケースが多いといえます。自動化設備の規模にもよりますが、1時間程度でリカバリーが可能です。

復旧方法の詳細はメーカーによって異なります。
上記を参考にしながら、メーカーと停電時の運用を確立しておきましょう。

トラブル発生時に対応できる保守員のチーム化や人材採用も行いましょう。
こちらの記事で解説しています。

AGVの保守に関する基礎知識!その重要性や社内体制の構築も解説

2023.08.03

自動化設備導入に際する大規模災害への備え

一瞬の停電であれば、前述の対応で平常時の運用に戻ります。
心構えを持ってさえいれば、過剰に停電を恐れる必要はありません。

他方、サプライチェーンを維持するためには大規模災害への備えも重要です。
電源が確保できない状況下に備えるために、次の3点をチェックしておきましょう。

非常用電源の確保する

停電が解消するまでは、非常用電源で運用します。
非常用電源はユーザーが用意するケースもあれば、賃貸系の大型物流センターでは、建物の管理者があらかじめ備えているケースもあります。

一方で物流の自動化設備を稼働させる仮定のもとでは、非常用電源を利用しても、多くの場合丸1日持ちません。
中には「設備を72時間使える」と謳う非常用電源を備えている賃貸系の大型物流センターもありますが、照明やエレベーター、冷暖房、電話などの通常使用のみを想定しているはずです。
あくまで数時間持ち堪えるための設備であると理解のうえ、非常用電源の確保に努めましょう。

緊急支援物資は自動化設備エリアで保管しない

緊急支援物資は人のピッキングエリアに配置することもひとつの手段です。
数日にわたって停電してしまうような大規模災害では、自動化設備が機能しなくなるケースも考えられるでしょう。

水や非常食など、有事の際に緊急で必要な商品は自動化設備エリアにあえて保管しない対策をとっている企業もあります。

分散拠点でBCP対策を行う

大規模災害に備えて、保管拠点を分散させる手段もあります。
数日の停電を伴うような大規模災害では、輸送ルートが寸断されてしまっている可能性も考えなければなりません。

事業を継続するためのBCP対策において、災害エリアの自動化設備再稼働より、代替拠点からの出荷の方が適しているケースもあるでしょう。
代替拠点では、自動化設備なしで出荷できる体制作りも肝要です。

大規模災害以外のリスクも抑えておきましょう。
以下の記事で解説していますのであわせてご覧ください。

物流自動化のデメリットやリスクとその対策

2023.02.13

停電に備えて自動化設備の対処法を知り、心構えをしよう!

停電は自動化設備で運用する物流センターにとってリスクといえます。
しかし一瞬や数時間の停電、冷静な対処により問題なく乗り切れるはずです。
その際はメーカーへの連絡を忘れずに行い、復旧の順番を誤らないように注意しましょう。

大規模災害が発生してしまった場合に、自動化設備は万能ではありません。
自動化設備導入にあたって、改めてBCP対策を考えてみるのもよいですね。

余談ですが、地震に対しては震度5〜6まで耐えられる強度のソリューションが多いと感じます。商品落下の心配はありますが、自動化設備が原因で物流がストップする可能性は低いでしょう。

イレギュラー発生時の対処法について知識を深め、心構えをしておくことが大切です。

<関連記事>

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