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固定ロケーションとフリーロケーション、結局どっちがいいの?

2023.04.14

運用

効率的なロボット導入を実現するにはロケーション管理が必要になります。ロケーションとは入荷した商品を保管するための場所のことをいい、倉庫のどこに商品が保管されているのかを把握することでピッキング作業の効率化を図れます。

本記事では、ロケーション管理の2大手法でもある「固定ロケーション」と「フリーロケーション」を解説し、よくご質問いただく「棚搬送AGVを導入する際は固定ロケーションとフリーロケーションどっちがいいの?」に答えるべく、2つの違いや自社に最適な運用方法を判断するポイントを紹介します。

目次

  1. 固定ロケーションとは?メリット・デメリット
  2. フリーロケーションとは?メリットとデメリット
  3. 結局、どっちが最適なのか?判断するポイントを紹介
    1. 商品の入れ替え頻度によって判断する
    2. 棚入れに時間をかけるか、メンテナンスに時間をかけるか
  4. 2つの判断ポイントを参考にイメージを膨らませる

固定ロケーションとは?メリット・デメリット

固定ロケーションとは、1つのSKUを1つの場所に固定して保管する運用方法のことです。固定ロケーションで商品保管ロケーションをつくる場合は、商品の格納時に保管する商品のサイズ、適正在庫に合わせた棚の間口設計をし、商品専用の保管スペースをつくっていきます。

固定ロケーションにおけるその保管間口はその商品の専用住所になりますので、ロケ登録された商品以外は格納できません。そのため、どこのロケにどの商品が保管されているのかが明確になり、ピッキング時に探す手間なく作業がスムーズに行えます。

また、棚搬送型のAGVを導入したピッキング作業をしている物流センターの場合は、1つの棚にピッキング対象の商品がまとまることになるので、ピッキング作業時に作業ステーションに搬送する必要のある棚も1つで済むので効率的です。他にも、目視で確認したい場合においても、当該ロケーションだけを確認すればよいので、在庫チェックや棚卸し作業を楽にできるメリットもあります。

一方、保管していた商品の在庫量が減る、あるいは廃番になった等でなくなったとしても、そのロケーションで保管できるSKUはシステム上決まっているので、空いているからといって他の商品で隙間を埋められず、保管効率が下がりやすいというデメリットがあります。

また、在庫量が最初の固定ロケーション設計時から需要が変動して多くなった場合は、大きな間口へのリロケーションを実施するなど、間口の再設計または移動作業が必要になります。このように間口設計は手間がかかるので、商品の改廃が多い現場や在庫量の増減が激しい現場、ロケーション設計とロケーションメンテナンスのためのリソースが割けない現場においては、固定ロケーションは不向きかもしれません。

フリーロケーションとは?メリットとデメリット

一方、フリーロケーションとは、空いているロケにランダムに商品を格納できる運用方法のことです。棚入れの際にハンディターミナルやバーコードで商品情報と保管先を登録することで、ピッキング時にどの棚にどの商品があるのかを把握できるようにします。

フリーロケーションのメリットは、格納する商品を自由に空いている棚に入れていくので棚入れ作業が効率的に行える点です。また、当該ロケーションにて保管できるキャパシティを超えてしまっても、他の空いているロケーションに棚入れできるので、新商品の追加や商品の増減にも柔軟に対応できます。フリーロケーションは、空きスペースを臨機応変に埋められるので、保管効率を高めやすいのも魅力的なメリットです。

一方で、工夫をしないとピッキング作業時に商品を探すのに時間がかかってしまうデメリットがあります。システム上どの棚の間口にどの保管されているのかは把握できますが、その間口の中には他の商品も混ざっているので、目当ての商品を探す手間があります。さらにピッキングすべき商品をスタッフが目視で判断するので、固定ロケーションよりもピッキングミスが起こりがちです。

また、同じ商品がいろんなロケーションに保管されている場合もあるので、ピッキング作業で時間がさらにかかる可能性もあります。たとえば、とある商品Aを4点ピッキングしたいときに、商品Aが棚1と棚2に2個ずつ保管されているような場合、棚1から2点、棚2から2点のピッキングをする必要があり、1ロケーションにまとまっている場合に比べると作業性を落としてしまいます。

このようなデメリットは1つの間口に保管できる商品数のルールを決めたり、分散した在庫を定期的にまとめるメンテナンス作業で解消できますので、こうした運用をセットで考えていくと良いでしょう。

結局、どっちが最適なのか?判断するポイントを紹介

固定ロケーションとフリーロケーションについて解説してきましたが、どちらもメリットがあってデメリットもあるので、どちらか一方をおすすめするよりも自社の特徴に最適な運用方法を選択することが重要です。

ここでは固定ロケーションとフリーロケーションを比較しながら、自社に最適かどうかを判断するためのポイントを紹介します。

商品の入れ替え頻度によって判断する

御社の現場の特性を見たときに、商品の入れ替え頻度が少なく、在庫量もあまり変わらない場合は固定ロケーションが向いており、上記の逆で入れ替え頻度が多く、在庫量も変動的な場合はフリーロケーションが適していると言えます。

もし入れ替え頻度の多い業種が固定ロケーションを導入すると、新しい商品が加わるたびに棚の間口を設計しなければならないので、やはりその登録作業に時間がかかるのは見過ごせないポイントです。反対に入れ替え頻度が少ない業種がフリーロケーションを導入すると、在庫の分散や保管効率の低さが問題になってくるでしょう。

商品の入れ替え頻度に適した方法を選択しなければ、前半で解説したメリットも得られないので、重要な判断ポイントの一つです。

棚入れに時間をかけるか、メンテナンスに時間をかけるか

固定ロケーションは棚入れの際に時間がかかり、フリーロケーションは効果を維持するためのメンテナンスに時間がかかるので、実際に導入した後に運用をし続けることが可能なのかをイメージした判断が必要になります。

固定ロケーションの場合は、間口設計をするために商品ごとに体積データをとったり、適正の在庫数を把握するためのデータをつくったりと手間のかかる作業があります。実際に間口設計に必要な商品データをとっている企業は少なく、ここでハードルが上がっているのが現実です。

一方、フリーロケーションはデメリットであげたように、1つの間口に数種類の商品が混在しているので、ルール決めと定期的なメンテナンスが必要になります。商品を探す時間を少しでも短縮するためには、間口に入れていいSKUの数をルール化したり、ピッキングミスを予防するために類似商品を混在させない対策を考える必要があります。

また、同じ商品が複数の棚に分散しているとピッキング効率が悪いので、定期的に在庫を1つにまとめたり、上記のルールが守られているのかを確認するロケーションメンテナンスを実施する時間を確保しなければなりません。

2つの判断ポイントを参考にイメージを膨らませる

私たちがこれまで運用設計に関わらせていただいた企業ではフリーロケーションを採用しているケースが多いように感じます。これは固定ロケーションの間口設計に必要な商品データをそもそも持っていなかったり、新しくデータをとるのが大変だからという理由と、保管効率を少しでも高めたいからという理由から選択されています。

どちらの運用方法にもメリット・デメリットがありますが、商品の管理方法の違いや入れ替え頻度、メンテナンス方法などが異なるので、解説した判断ポイントを参考に自社に最適な運用方法を選択していくようにしましょう。

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