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AGVの保守に関する基礎知識!その重要性や社内体制の構築も解説

2023.08.03

保守

AGV導入後、安定稼働のためには保守の体制強化が必須といえます。
たったの1台でもAGVに不具合が発生すれば、出荷作業の遅延が避けられないためです。

ところが導入するまでの部分に意識が向きすぎてしまい、保守まで考えが及んでいないケースは珍しくありません。

当記事では保守を3種類に分けて解説したのちに、保守体制の構築方法まで紹介します。

目次

  1. AGVの導入で保守体制を構築する重要性
  2. AGVの保守で押さえておきたい3種類
    1. 保守1.予防保全
    2. 保守2.定期点検
    3. 保守3.トラブル発生時対応
  3. メーカー保守のサービスレベル
  4. AGVの保守体制を構築する方法
    1. 設備の保守メンテナンス経験がある人材を採用
    2. 社内人材の育成、「電気工事士」の取得
    3. 保守員のチーム化
  5. AGVの保守は予防保全からトラブル対応まで体制を整えよう

AGVの導入で保守体制を構築する重要性

AGVのトラブルは出荷作業の遅延に直結します。
そのため、「なるべくトラブルを発生させず」「トラブルが発生した場合は速やかに対処できる」保守体制の構築が必須です。

例えばAGVのピッキングエリアで、1台のAGVにトラブルが発生したとしましょう。
そのエリアに人が入り込んで復旧作業をするには、出荷に関わる作業を止めなければなりません。

またトラブルがすぐに解決しない場合、翌日以降も修理でAGVが利用できない可能性もあります。作業効率の低下は懸念事項です。

こうした懸念をなるべく払拭するためにも、予防的な保守体制とトラブル発生時の保守体制をしっかりと定め、万全を期すことが重要です。

AGVの保守で押さえておきたい3種類

AGVの保守の中でも、特に押さえておきたいポイントがあります。
目的別に大きく分けて次の3種類です。

・予防保全
・定期点検
・トラブル発生時対応

あらかじめ不具合が起こらないよう予防しながら、それでも発生してしまったトラブルに対処していきます。どんなことを行えば良いのか、ひとつひとつ確認していきましょう。

保守1.予防保全

1つ目は社内のスタッフでトラブルを予防するための保守、「予防保全」活動です。
手軽にできて効果的な活動としては、次の2つが挙げられます。

・定期的な清掃
・異音・異臭の検知

単純な活動と感じるかもしれませんが、ベースの取り組みとして非常に重要です。
余計なコストをかけずに正常な状態を保ちましょう。

通常時とは異なる音や匂いを察知する必要があります。例えば焦げたような異臭などは要注意です。毎日のチェックを心がけ、問題があればメーカーに報告してください。

保守2.定期点検

2つ目がメーカーの保守員による定期点検です。
部品など設備内部の状態まで、チェックを行います。たとえば1年に1回程度、AGVのタイヤやベルト、ベアリングの摩耗などを点検します。

具体的な内容と頻度は、メーカーとすり合わせのもと提案を受け、見積もりのうえ、契約を交わして決定しましょう。
24時間稼働といったようにAGVの使用頻度や使用時間が長い場合は、こまめな点検がベストです。

保守3.トラブル発生時対応

3つ目の保守は、トラブル発生時の対応です。
予防保全活動や定期点検を実施していても、トラブルは起こりえます。
目視でわかるような設備単体に関わるトラブル、さらには目視で原因がわからないシステムトラブルに対処しなければなりません。

例えばAGVにおける設備単体のトラブルとしては、部品が摩耗を起こしてリフトアップや回転ができなくなる事象や脱輪が考えられます。

システムトラブルでは、WCSにデータが滞留して動作が重くなってしまったり、床に貼ってあるQRコードが読めなくなったりする可能性があります。
現場のスタッフで対処できる範囲には限りがあるため、メーカーに対応してもらいましょう。

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メーカー保守のサービスレベル

メーカーの保守に対し求めるべきサービスレベルは、AGVの導入規模によって異なります。

一番手厚いのは、現場常駐型のメーカー保守です。大掛かりな物流の自動化をする大手企業で採用されています。ただし保守費用が高額になるのは留意したい点です。

現地常駐型以外の突発的なトラブルに対しては、現地訪問またはリモート対応の提案をメーカーから受け、その内容について詳細の確認をします。
土日祝日対応、24時間対応、電話後の到着時間目安など、メーカー・ユーザーの双方でサービスレベルの合意形成を図りましょう。

リモート対応もコロナ禍の影響で普及しました。メーカーの保守員が現場にいなければ、必ずしも対処できないわけではありません。リモートで操作の指示を受け、ユーザーが実作業を行います。

海外製の自動化設備で、メーカーが日本に拠点を置いていない場合には、リモート対応もしくは、代理店の保守対応が基本です。

AGVの保守体制を構築する方法

AGVの保守体制を構築する際、どうしてもメーカーに頼らざるえない側面はあるでしょう。しかし頼るにしても、メーカー側と対等に会話できる社内の体制作りは必要不可欠です。

この保守体制が整わなければ、物流の自動化がかえって足を引っ張ってしまうことにもなりかねません。ここでは社内に保守体制を構築する方法を3つ紹介します。

設備の保守メンテナンス経験がある人材を採用

設備に関する保守メンテナンス経験がある人材の採用は、AGVの保守体制を構築するひとつの手段です。社内のスキルと知識に不足を感じる場合、即戦力となるでしょう。

設備制御の知見やCADの図面を読めるスキルが役立ちます。安定稼働に向けて、予防保全からトラブル発生時の対応まである程度の内製化を目指しましょう。

社内人材の育成、「電気工事士」の取得

AGVの保守体制を構築するために、社内の人材育成も視野に入れましょう。物流センターのスタッフに設備に関するスキルを求めるのは難しいと感じるかもしれません。
しかしメーカー側と同じ言語を理解して話せるだけでも、貴重な人材となります。

例えばトラブル時に「制御盤を開けて、PLCを見てください」とメーカーから指示を受けたとして、理解できる人材がいないと困ってしまいます。
そこで社内の人材育成をするためにおすすめしたいのが「電気工事士」と呼ばれる国家資格の取得です。電気設備の工事や取扱に関する知識を深められます。

保守員のチーム化

社内の保守員をチーム化することも保守体制の構築に有用です。
実際にAGVのエラーを解除する場面では、次のような作業が発生します。

1.制御盤にてエラー原因を確認・伝達
2.上記原因を排除するために現場で実作業
3.作業完了後、遠隔管理システムにて再起動対応

役割分担ができるよう、チームには少なくとも3名以上いることが望ましいでしょう。
チーム員が3名の場合、①&③に1名、②の現場作業に2名を配置します。​​

大規模な物流の自動化を進める企業では、ひとつの「課」を作るケースもあるほどです。滞りなく運営するために、チーム作りを進めましょう。

AGVの保守は予防保全からトラブル対応まで体制を整えよう

AGVに限らず、物流の自動化と保守体制の構築はセットで考えるべきです。
トラブルの影響で出荷が遅延したり、再稼働まで時間がかかったりするリスクをできる限り排除しましょう。

そのためには予防保全の活動、定期点検、トラブル時の対応を事前に計画し、実行できる体制を構築することが鍵となります。

関連知識がある人材の採用強化やメーカーの共通言語を理解できる人材育成に注力し、社内の体制も整えていきましょう。

AGV導入後、運用の最適化も重要です。以下の記事も参考にご覧ください。

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